音楽の未明からの思考 ミュージッキングを超えて 《楽譜 スコア ポイントup》※送料無料※


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楽譜 スコアオンライン

ISBN 9784865592474出版社 アルテスパブリッシングサイズ A5ページ数 312商品種別 書籍
■序論 音楽の力を未明の領域に探る(野澤豊一)

第I部 あつまる・かさなる


■第1章 なぜ人は音楽療法をするのか──福祉現場のフィールドワークから(西島千尋) 1 ミュージッキングとしての音楽療法 2 「医療」の外で 事例(1)草太さん/事例(2)美鈴ちゃん 3 音楽療法の「奇跡」 4 「参与型」としての音楽療法 5 だれもがシャーマンとなる「奇跡」
■第2章 ダンスと振付の間──日本ディスコ史から考える(輪島裕介) 1 序 2 「踊り場」と「ステップダンス」 3 ディスコの流行とダンスの真正性──「ステップダンスはメダカの踊り」? 4 「フィーバー」以後 5 結──課題と展望
■第3章 音楽することと家を建てること(浮ヶ谷幸代) 1 はじめに 2 「音楽の時間」を「生きている」 「音楽の時間」からPPEの結成へ/たたく・おどる──「音楽の時間」の場面 3 日常の生活と地続き 4 家を建てること 5 ともに生きていること 6 おわりに
■第4章 融合と社交 ──歌で参与するあり方について(梶丸岳) 1 はじめに 2 みんなで同時いっしょに歌うこと──重ね合わせによる融合的参与 3 みんなで互い違いにいっしょに歌うこと──組み合わせによる融合的参与 4 人びとが即興で歌を交わすこと──掛け合いによる社交的参与 5 融合と社交 6 おわりに

第II部 まざる・とけあう


■第5章 バリ島行列音楽考──音・身体・場所の経験(増野亜子) 行列の風景(1)バリ島のヒンドゥー教徒の行列と音楽 1 行列音楽を考える 行列の風景(2)バリのイスラム教徒の行列と音楽 2 バリの行列における音楽と身体の動き 行列のための音楽の特徴/行列する身体の動き 3 行列における音・身体・環境/場所の相互作用 音・音楽←→身体/音・音楽←→環境・場所/身体←→環境・場所 4 場所を感じる、場所とかかわる 5 場所との関係を結びなおす 6 ヒンドゥー教徒の火葬儀礼におけるルダット 7 結語
■第6章 揺れからダンスへ──日本の社交ダンスにおけるカウントとリズム(井上淳生) 1 はじめに 2 舞踊=音楽関係の緊密化 3 音楽に対応するダンサー 事例(1)「カタい」ダンサー/事例(2)「カウントなんて知らない」/事例(3)「外れつつ、戻ってくる」 4 揺れからダンスへ
■第7章 音楽ならざるものによる合体──アメリカ黒人教会における「喜ばしきノイズ」(野澤豊一) 1 はじめに 2 黒人教会における音楽・ノイズ・ブリコラージュ 3 掛け合いながら高まる 4 音の洪水に押し流される 5 おわりに――調和する音楽、触発するノイズ
■第8章 プロト・ミュージッキング――「森の民」バカの社会におけるグルーヴの遍在(矢野原佑史) 1 はじめに 2 歌と踊りの場におけるグルーヴィング 3 儀礼以外の場で生じるグルーヴ 民話を駆動するコール・アンド・レスポンス/女性と子どもたちの笑い声にみられる同調 4 おわりに

第III部 つかう・つくる


■第9章 行為としての民俗芸能の映像記録とその活用(福岡正太) 1 窮屈な「音楽」 2 音楽の記録 3 人々の行為の連鎖としての芸能 4 徳之島の民俗芸能 5 映像記録作成プロジェクト 6 映像記録の文脈 7 フォーラム型情報ミュージアムの目指すもの 8 まとめ
■第10章 「囃す」というミュージッキング──シャギリが生み出す祭礼の場と関係性(武田俊輔) 1 はじめに 2 長浜曳山祭とそこでのシャギリの役割 3 雇いシャギリの確保の困難と長浜曳山祭囃子保存会の結 農村部からのシャギリの衰退/保存会の結成がもたらしたもの――譜面の成立と子どもシャギリへの移行 4 「音楽」としてのシャギリ/「囃すもの」としてのシャギリ 5 シャギリを手がかりとした祭礼への理解と場への再参入
■第11章 権威をかわして音と戯れる──ウガンダのショー・パフォーマンス「カリオキ」のプログラム作成をめぐって(大門碧) 1 カリオキとは 2 プログラム作成から演目実施までの流れ 3 プログラムが役に立たないとき、つくられないとき 4 口バクで「うたう」ことの据え方 5 「母方のオジ」と呼ばれるDJ 6 権威をかわすカリオキ
■第12章 変わるスリンの指穴──ものと演奏行為の相互作用(伏木香織) 1 はじめに 2 「良い」スリンとはどんなスリンなのか 3 「新しいスリン」と従来の製作方法によるスリンの音響的特性 4 「新しいスリン」の製作方法 5 スリンの用途と使われ方の変化 6 スリンのエージェンシーと試行錯誤 7 おわりに

第IV部 おもう・かたる


■第13章 ミュージッキングはゴーストライトの(悪)夢を見るか?──佐村河内ゴーストライター事件が示唆するもの(井手口彰典) 1 はじめに 2 ミュージッキングとパフォーマンス 3 佐村河内事件の概要と社会の反応 4 ミュージッキング実践者としての佐村河内 5 物語批判とミュージッキング 6 裏切り批判とミュージッキング 7 まとめ――ミュージッキングの一般化に向けて
■第14章 ショナ社会における音楽的才能の霊性──マシャウィ儀礼の事例から(松平勇二) 1 はじめに 2 ショナのコスモロジーにおける天空霊としてのマシャウィ 3 マシャウィ儀礼における社会的緊張の緩和 4 マシャウィをめぐる人々の語り マシャウィの霊性/共食を通じて示される才能とコミュニティの一体性/社会的緊張の緩和 5 おわりに
■第15章 歌の内なる生──伊江島のくゎーむいうたとエチオピアののと金の事例より(川瀬慈) 1 歌の内なる生 2 くゎーむいうた 3 歌のなかに宿る金 4 エンゴロゴロ 5 アズマリの歌 6 懐胎、変奏しつづけるイメージ
■第16章 歌が呼び覚まされるとき──アメリカにおける「支那の夜」とその記憶(青木深) 1 ふと思い出す 2 「志那の夜」とアメリカ 3 呼び覚まされる「志那の夜」 4 更新される「志那の夜」の記憶 5 歌との「再会」
■おわりに(川瀬慈) 編著者紹介 執筆者紹介

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