カルシウム欠乏症予防 葉面散布液肥
カルシウムは土壌中に充分あっても、植物の種類や栽培環境によっては、欠乏病状が徐々に、または突然発生する厄介な性質を持ちます。 石灰を充分施してあるのに、トマトに尻腐れ果がでたり、マクワ型メロンに醗酵果があったり、収穫したタマネギは芯腐れなど、しばしば残酷な経験を持ちます。 本品は即効性の葉面散布、カルシウム液肥ですから、速やかに作物にカルシウムの補給ができますので、困ったカルシウム欠乏の予防に効果を発揮します。
■カルシウムの性質 カルシウムは、植物体内で再移行しにくい元素で、生育の最も盛んな部位にカルシウムが欠乏しても旧葉からの移行はほとんどなく、普段は頂芽が壊死し、その近くの葉の生育不良や黄化及び根の先端の細胞分裂が阻害されるなどの生理現象が発生します。
■カルシウム欠乏症の原因 ・カルシウム不足による作物の成長不良や生理障害 ・土壌のpH低下が主因となって生じる酸性障害、アルミニウムの溶出リン酸の不溶化やマンガンの過剰障害など ・ほう素欠乏 ・窒素過多(アンモニア系) ・高温乾燥 ・低温過湿
■使用方法 予防…500倍 随時7日目毎 回復…500倍 随時2~5回 施用量目安…3.3平方メートル 当たり2~3リットル欠乏症状に応じて随時加減 ジョウロ又は噴霧器で葉の裏表が濡れるまでタップリ散布。 特に新葉は念入りに施す。 土によく浸透するよう、たっぷりと土壌にかん注。
■成分(%) チッソ 0.1 カリ 0.1 苦土 0.5 マンガン 0.1 ほう素 0.5 カルシウム 8.0 鉄 0.1 銅 0.01 亜鉛 0.01 モリブデン 0.01 コバルト 0.01