戦争ストレスと神経症 / エイブラム・カーディナー


戦争ストレスと神経症 / エイブラム・カーディナー

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7,260 円 (税抜き)

出荷目安の詳細はこちら内容詳細戦争神経症の歴史は、精神科医と一般公衆との移り気に翻弄されてきた歴史である。第一次大戦直後の非常な関心はまもなく腰砕けになってしまった。平和時の神経症と違って、戦争神経症の研究は断続的で、それも気のない研究が多い。研究はバラバラに行われ、そのために手ひどい混乱が起こっている。…戦争のストレスによる症候群は一つしかない。…たしかに戦時特有の障害も多く、それは軍事精神医学の対象とするのが適当であるが、戦争神経症はそうではない。あらゆる社会のあらゆる人間に共通な性格と神経症とが戦争という強裂なストレス下に、非常に多くのヴァリエーションを生み出す。このことは臨床上も学問的にも重要である。…本書は戦争に特有の一症候群の研究を行おうとする。それは外傷神経症、シェルショック、戦闘消耗と同一のものである。すべて、戦争のストレスに続発する共通の後天的障害である。J・ハーマンが『心的外傷と回復』で何度も参照するなど、PTSD概念の礎石を築いた本書(初版1941,第二版1947)は、戦争神経症への専門家の座右の書であるばかりか、PTSDとは何か、さらには戦争の惨禍が何をもたらすのかを考えるための、類例のない書である。第一次世界大戦を主に扱いながら、現在のイラク戦争や自衛隊派遣など、危急の問題にも対応できる基本文献である。著者の「戦争の外傷神経症」(1959)を付録とし、併せて中井久夫による「訳語について」等を巻末に付した。目次 : 第1章 はじめに/ 第2章 兵士と兵役/ 第3章 戦場精神医学/ 第4章 急性期/ 第5章 急性期の治療/ 第6章 慢性期の症状学/ 第7章 症状の分析/ 第8章 効果的な自我の発達/ 第9章 精神力動/ 第10章 慢性段階の治療/ 第11章 経過、予後、鑑別診断/ 第12章 法的問題点/ 付録 戦争の外傷神経症(一九五九年)

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