<死>からはじまる クラシック音楽入門《楽譜 スコア ポイントup》


<死>からはじまる クラシック音楽入門《楽譜 スコア ポイントup》

楽譜 スコアオンライン

2,420 円 (税抜き)

ISBN 9784534060853出版社 日本実業出版社サイズ 四六版ページ数 320商品種別 書籍
■まえがき――奇妙な注文 150篇の「詩篇」はリリックの宝庫 国民国家の誕生を告げる葬送のファンファーレー――ゴセック
■第5楽章 死の舞踏――誘われているのか誘わせているのか 「暗い日曜日」を流すな! 「だれかさんがみつけた」のは何か? タナトスとしての音楽――ビーバー 死はいつからか甘くなった――J.S.バッハ 「甘き死」と自殺禁止の両立 シャル・ウィ・ダンス・マカーブル? 「メメント・モリ」に囲まれた日常生活 「死の舞踏」をめぐる美術と音楽との差異――ネルミガー 「どうして歌うことができようか」は歌えるか?――ロッシ もうひとつの《魔王》のタナトス――レーヴェ ゲーテから水木しげるへのイメージの転移 “死の舞踏”から“死と乙女”へ――シューベルト カリカチュアのカリカチュア――リスト、サン=サーンス ロシア版「死の舞踏」――ムソルグスキー 社会主義政権下での「死の舞踏」の系譜――ショスタコーヴィチ 人を踊り狂わせる音楽――ロッシーニ 運転中に聴くべからず――ワーグナー 生者が死者を呼び戻すダンス 再び「死と乙女」のほうへ 声でなく楽器で聖典を奏でることの危うさ――アルカン
■終楽章 白鳥の歌――音楽に死を託す 「白鳥の歌」の4つのタイプ たまたま「白鳥の歌」になった――ラヴェル、シューベルト 「白鳥の歌」だと誤解された――チャイコフスキー 「白鳥の歌」こそ楽しげに――J.シュトラウス二世 これぞまさに「白鳥の歌」――マーラー 死んだらこの曲をかけてほしい――シベリウス
■あとがきに代えて――聴衆は何を聴き取ったのか 収容所に響く“未来”――メシアン コーランの読誦は音楽ではない 異教の宗教曲を書くこと――リリ・ブーランジュ 音楽は蜜月のパートナーか警戒すべき敵か
■第2楽章 ギリシャ悲劇――死すべき身の〈悲しみ〉を“ルネサンス”する ムーシケーの音色を想像する――ドビュッシー 死すべき人の身ゆえの悲劇――ストラヴィンスキー 主役を生かすも殺すも「コロス」次第 「死の音楽」を書いてほしい ギリシャ悲劇の“ルネサンス”がオペラを産んだ 《オルフェオ》の競演――モンテヴェルディ バロック初期の“情動爆発”
■第3楽章 レクイエムと怒りの日――最後の審判の曲を審判する レクイエムと鎮魂歌の微妙な差異 かえって魂に安息をゆるさない?――グレゴリオ聖歌 〈怒りの日〉をリユースする――ベルリオーズ ロシア人作曲家が〈怒りの日〉に惹かれる理由――ラフマニノフ ガチすぎる怒り――ウストヴォリスカヤ 《スター・ウォーズ》と「ディエス・イレ」――ジョン・ウィリアムズ
■序奏 プロローグ――『超人バロム・1』の主題歌で泣く パイプオルガンの特別な地位

代表的な《レクイエム》曲53選

・オケゲム《レクイエム》 ・リシャフォール《ジョスカン・デ・プレ追悼のためのレクイエム》 ・パレストリーナ《レクイエム》 ・ビクトリア《レクイエム》 ・シュッツ《ムジカーリッシェ・エクセークヴェイン》 ・シャルパンティエ《死者のためのミサ曲とシンフォニー》 ・ビーバー《15声のレクイエム》イ長調 ・カンプラ《レクイエム》 「バロローム」に涙する男 ・ゼレンカ《レクイエム》ハ短調 ・ゼレンカ《レクイエム》ニ長調 ・ゴセック《死者のための大ミサ曲》 ・ミヒャエル・ハイドン《大司教ジギスムント追悼のためのレクイエム》ハ短調 ・モーツァルト《レクイエム》ニ短調 ・ジュスマイヤー《ドイツ・レクイエム》 ・アイブラー《レクイエム》ハ短調 ・ケルビーニ《レクイエム》ハ短調 ・サリエリ《レクイエム》ハ短調 ・チマローザ《レクイエム》ト短調 涙の理由がわかった! ・ディッタースドルフ《レクイエム》ハ短調 ・ベルリオーズ《レクイエム 死者のための大ミサ曲》ト短調 ・シューマン《レクイエム》変ニ長調 ・シューマン《ミニョンのためのレクイエム》 ・リスト《レクイエム》 ・ブルックナー《レクイエム》ニ短調 ・ブラームス《ドイツ・レクイエム》 ・ドヴォルザーク《レクイエム》変ロ短調 ・サン=サーンス《レクイエム》ハ短調 ・グノー《レクイエム》 重ね書きされていた〈悲しみ〉 ・グヴィ《レクイエム》変ホ短調 ・ヴェルディ《マンゾーニの命日を記念するためのレクイエム》 ・フォーレ《レクイエム》ニ短調 ・ディーリアス《レクイエム》 ・レーガー《ヘッベルによるレクイエム》 ・ストラヴィンスキー《レクイエム・カンティクルス》 ・ヒンデミット《我らが愛する人々のためのレクイエム》 ・ヴァイル《ベルリン・レクイエム》 ・デュリュフレ《レクイエム》 ・ブリテン《シンフォニア・ダ・レクイエム》 幼子を失った母に何を弾いてあげたのか――ベートーヴェン ・ブリテン《戦争レクイエム》 ・リゲティ《レクイエム》 ・リゲティ《ルクス・エテルナ》 ・ペンデレツキ《ポーランド・レクイエム》 ・シュニトケ《レクイエム》 ・ロイド=ウェッバー《レクイエム》 ・伊福部昭《ゴジラ・レクイエム》 ・ベリオ、湯浅譲二ほか《和解のレクイエム 第二次世界大戦の犠牲者の思い出に》 ・田中利光《鎮魂曲「墓」》 ・三木稔《レクイエム》 悲しみが出口と慰めを見出すまで ・三木稔《二十絃箏と邦楽器郡のためのコンチェルト・レクイエム》 ・武満徹《弦楽のためのレクイエム》 ・三善晃《混声合唱とオーケストラのためのレクイエム》 ・三枝成彰《レクイエム 曾野綾子のリブレットによる》 ・細川敏夫《ヒロシマ・レクイエム》
■第4楽章 葬送行進曲――棺に納まって担がれているのは誰か ゆっくりした曲を急いで書け 5日間しかない!――J.S.バッハ 立派な曲ほど追悼式に間に合わない――ベートーヴェン 機会音楽でない葬送曲へ
■第1楽章 詩篇――クラシックの源泉としての〈悲運〉 英雄の大衆化とコントルダンス 「ある英雄」の死を悼んで書かれたもうひとつの葬送行進曲 ピアノの詩人が詠んだ永訣の詩は〈虚無〉へと向かう――ショパン 葬送行進曲の3つのリズムパターン――マーラー 結婚は葬送に似ている――メンデルスゾーン 「祈祈書」の中の音楽 葬送式文に節をつける――モーリー 音楽にとってのルネサンス 教会音楽と世俗音楽との融合――パーセル 職場の信号ラッパと太鼓を宮廷で――リュリ、フィリドール

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