数茶碗 交趾 5客
数茶碗は、大寄せの茶会の時、主(おも)茶碗と替え茶碗以外に水屋からたてて出すのに用いる茶碗。 「交趾」とは現在のベトナムあたりの地域を指し、当時支配していた中国王朝により与えられた漢名。茶人が好んで茶席で使ったことにより、後に京焼でも生産されることになり、今は京焼を代表する製法の一つ。 中村翠嵐は昭和17年京都生まれ。 陶磁器上絵付業を営む家に生まれ、父初代翠嵐に師事して、昭和49年二代翠嵐を襲名し、交趾焼の技術の上に他の要素を加えた茶陶としての交趾作品を一貫したテーマとした茶陶家。