容量：750ml「ハイク」はいわゆるスーパータスカンに分類されるワイン。キャンティ・クラシコはD.O.C.Gの規定ではサンジョヴェーゼ主体で、カナイオーロ・ネーロやマルヴァジア、トレッビアーノを混醸することが認められていますが、このハイクはサンジョヴェーゼ50％にメルロとカベルネ・フランを25％ずつブレンドして造られています。カステッロ・ディ・アマと言えば、世界的ヒットとなったメルロ100％のスーパータスカン「ラッパリータ」です。 メルロの腕前には定評がありますが、カベルネ・フランに至っては、トスカーナで栽培されること自体が珍しい品種です。また多くのスーパータスカンを見ても、メルロやカベルネ・フランという国際品種が主体になるか、サンジョヴェーゼの割合がもっと大きくなる場合が多く、このハイクの場合、品種も比率も異例のブレンドといえるでしょう。2001年に一部区画を植え替えた際、最適な品種としてメルロとカベルネ・フランが選ばれ、この異色のブレンドキュヴェが誕生したのです。 そしてこのワインを造る際にコンセプトとなったのが、日本の「俳句」。マルコ・パランティ氏は、自然の情景を季語に託し、短い言葉に想いを集約させる、日本に古くから伝わる「俳句」という表現に深く共感し、「アマのテロワールを尊重し、その個性を1本のボトルで表現する」という想いのもと「ハイク」を造り出したと言います。 現代アートへの造詣も深い、アーティスティックなマルコ・パランティ氏ならではの、センスと技が光る1本です。その熱い想いに応えるように、高浜虚子を曾祖父に持つ俳人、坊城俊樹氏が協力。2010年ヴィンテージでは坊城氏がカステッロ・ディ・アマのために詠んだ『朧夜を 葡萄の色に 酔ひにけり』という一句がバックラベルに記されています。アドヴォケイト94点「The Castello di Ama 2017 Haiku (a blend of Sangiovese with Cabernet Franc and Merlot in supporting roles) shows a rich and powerful center of gravity, all framed by lovely freshness and lots of rich fruit fiber. It sticks firmly to the palate with big fruit intensity, plum, blackberry, spice and cured tobacco. Haiku is a very unique wine within the context of Tuscany, and I'm not just referring to the unusual blend of grapes used here. This vintage offers darkness and a level of power that we don't usually associate with Tuscany. Yet, good context is given because the Sangiovese grape adds an authentic Tuscan touch and gives the wine a sense of place. A mere 6,000 bottles were made.」
