はるかなる岸辺

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はるかなる岸辺

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キャリル・フィリップス 上野 直子 岩波書店ハルカナルキシベ キャリルフィリップス ウエノ ナオコ 発行年月:2011年10月25日 予約締切日:2011年10月24日 ページ数:400p サイズ:単行本 ISBN:9784000244657 フィリップス,キャリル(Phillips,Caryl) 1958年、セント・キッツ生まれ。生後まもなく両親とともに英国に移住し、イングランド北部のリーズで育つ。オックスフォード大学卒業。85年のデビュー作『最後の旅路』以来、9作の小説がある。エッセイや旅行記の名手でもあり、アンソロジーの編集も手がける。現在はイエール大学で教鞭をとり、米国を本拠に、カリブ、英国、アフリカ、と大西洋を行き来しつつ、旺盛な創作活動を続けている 上野直子(ウエノナオコ) 1962年生まれ。獨協大学外国語学部教授。専門は英語圏ディアスポラ文学、ブラック・ブリティッシュ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 「いったいどんな場所に僕は来てしまったんでしょう」アフリカの内戦をのがれてきた男、ソロモンは、新しい友人に問いかける。家族も故郷も失くし、困難な旅を生きのびて、彼は、「はるかなる岸辺」、イングランドに辿りついた。新しい人生をはじめたいと思っていた。そう尋ねられ、途方に暮れるのは、中年のイギリス人女性、ドロシー。彼女もまた、さまざまな喪失を抱え、人生をやり直そうと思っていた。二人の間には、ソロモンに届けられた、「ここから出て行け」という村人からの憎しみの手紙の束がある。読者に届けられるのは、孤独な二人の現在の悲劇と、忘れてしまいたい過去。「なぜ」と読者は重たいこころで問うだろう。私たちと同じ小さな人間の、人間としての限界、そして苦いイギリスのいまと世界の痛みを、静かに描く、ポストコロニアル文学の傑作。 本 小説・エッセイ 外国の小説

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